「体に悪い」とは限らない!? 食品添加物とかしこく付き合う方法とは

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+

(写真=Valentyn Volkov/Shutterstock.com)

食品添加物には「体に悪い」というイメージが強いですが、すべてのものに毒性があるわけではなく、毒性があるとされる物質でも許容量を超えなければ健康に悪影響を及ぼすことはないとされています。食品添加物のもつ役割とかしこい付き合い方について、1日の具体的な摂取許容量に触れながら紹介します。

食品添加物はなぜ必要なのか

食品添加物は、食品を長期間安全な状態で保存し、よりよい品質を保つためには欠かせないものです。野菜や魚を塩漬けにして長期保存する方法は紀元前の昔から使われていたといわれていますが、これも塩に含まれる硝酸が亜硝酸に変化する過程で生まれる発色効果や殺菌効果を利用したものであり、現在添加物として亜硝酸ナトリウムが使われるのと同じ原理です。

しかし、添加物として有用であっても、毒性の強い物質も多いのが現実です。そのため現在の日本では、厚生労働省が指定した物質以外は添加物として使用できない決まりになっています。

添加物の安全性については、内閣府内のリスク評価機関である食品安全委員会で、厳重に管理・検討が行われています。また、安全だとされた物質については「一生食べ続けたとしても健康に悪影響がない」という基準で、1日の摂取許容量が決定されます。

さらに厚生労働省では、スーパーなどの店頭で販売されている食品の食品添加物量を購入し、定期的な調査も行われています。私たちが口にする食品添加物はこれらの検討を経て安全性が認められており、極端にとり過ぎない限りは健康への悪影響はないとされているものなのです。

毒性の強い添加物は摂取許容量に注意

安全性が認められているとはいえ、危険なものはなるべく避けたいものです。厚生労働省の指定添加物の中でも毒性が強いといわれる物質と、1日の摂取許容量を確認しておきましょう。

ハムやソーセージなどの発色剤として使われることの多い亜硝酸ナトリウムは、毒物及び劇物取締法では劇物に指定され、消防法でも危険物第1類に指定されるほどの有害物質です。2グラム摂取すると死に至るとまでいわれていますので、摂取量には注意が必要です。

1日の摂取許容量は、0.06ミリグラム/キログラムです。これは体重1キログラムあたりの数値なので、体重60キログラムの人が1日に摂取できる量は3.6ミリグラム程度ということになります。

「カロリーゼロ」をうたった飲料などに使われているアスパルテームは脳腫瘍のリスクや、脳下垂体ホルモンの神経系統の異常、内臓障害などを引き起こす可能性が指摘されています。アスパルテームの1日の摂取許容量は40ミリグラム/キログラムで、体重60キログラムの人では2,400ミリグラム程度になります。

食品の防腐剤として使われる安息香酸ナトリウムは、単独での使用よりも合成による使用の危険性が多く指摘されています。安息香酸ナトリウムとビタミンC(アスコルビン酸)をあわせて使用した場合、微量のベンゼンが精製されることが報告されています。表示を見てこの組み合わせがないか確認するといいでしょう。

天然の成分からなる「体にいい添加物」も存在する

食品添加物の中には、体にいいとされる天然の成分からできている物質もたくさんあります。例えば健康維持に必須のビタミンCやビタミンEは、酸化防止剤として使われます。ビタミンCは「L-アスコルビン酸」、ビタミンEは「トコフェロール」と表示されています。

中華麺などを製造するときに使用するかん水も、安心して摂取できる添加物の代表格です。アルカリ塩水溶液です。麺に独特の風味や感触、色合いをプラスするために加えるアルカリ塩水溶液で、中華麺製造には必須の物質です。

また、豆腐の凝固剤として使用されるにがりも、海水からとれる塩化マグネシウムが主成分で、健康維持に必要なミネラルを多く含む添加物です。既存添加物名簿には「粗製海水マグネシウム」という名前で載っています。

天然かそうでないかに関わらず、食品添加物は食品の製造に欠かせないものです。いたずらに怖がったり避けたりするのではなく、必要性を認識しつつも摂取許容量には注意するのがいいでしょう。

【オススメ記事】
プチダイエット&身体リセット! 半日ファスティング
上質な筋肉を手に入れるためのハイクオリティ・ストレッチ講座
生活習慣病を未然に防ぐ? 遺伝子検査のメリットとデメリット
海外から注目される日本のスーパーフード“伝統食品”7選
スタミナアップと疲労回復に効果的! 夏こそ「肉食」がおすすめ

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+