プロが教える 肩こりになりにくい仕事時間の過ごし方

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(写真=Rido/Shutterstock.com)

パソコンが仕事の必須ツールになった今、職種に関わらず肩こりに悩む人が増えています。以前はどちらかというと女性に多い悩みというイメージでしたが、最近では男性でも腰痛についで訴える人が多い症状になりました。

病気というほどではないにしても、肩がこった状態が続くと仕事のパフォーマンスも落ちてくるものです。肩こりを根本から解消するためにはどうすればいいのか、16年もの間、カイロプラクティックと整体を基にした独自の矯正技術で肩こりの改善に取り組むライフ快療院の梶田了先生に教えてもらいました。

肩こりの原因は「骨盤」にあった!

肩がこるのは、肩に負担がかかる姿勢を続けているからです。モニターや書類に集中し、自然と前傾姿勢になるデスクワークはその代表格です。正しい姿勢では頭の重みを体全体で受け止められますが、背骨が丸まっているとそれがすべて肩にかかってきてしまうのです(下図参照)。

頭の重さは体重の約10パーセントにもおよび、体重60キロの人では6キロもの重みがあることになります。パソコン作業が多い人が肩こりになりやすいのは、このような理由からなのです。

このような話を聞くと背骨をまっすぐにすれば肩こりが治るように思えるかもしれませんが、実は根本的な原因はもっと他の箇所にあります。それが「骨盤」です。図を見ても分かる通り、背骨が曲がるのは骨盤が“寝ている(後傾している)”からです。

左側は骨盤が寝ている(骨盤後傾)、右側は骨盤が起きている状態です。骨盤後傾の状態でイスに座ってしまうということが、肩こりを引き起こす大元の原因だったのです。

タオル1枚でできる「おしぼり座り」で肩こり撃退

肩こりを引き起こす「骨盤後傾」の状態を防ぐには、2つの方法があります。イスに座るときに骨盤がまっすぐになるように工夫することと、骨盤を支える筋肉を刺激することです。

まず、イスに座るときには太ももに体重を乗せ、やや腰を反らした姿勢を意識しましょう。こうすることで体の重心が後ろに偏るのを防ぎ、骨盤を正しい位置にキープすることができます。

骨盤を支える筋肉を刺激する方法としておすすめなのが、タオル1枚でできる「おしぼり座り」です。やり方は簡単で、ハンドタオルくらいの大きさのタオルをおしぼりのように細く巻き、それをイスの真ん中に置いて座るだけです。

目安は直径5センチ程度ですが、タオルの大きさや巻き方に厳密なルールはありません。大事なのは自分の体にフィットする形かどうかです。座るときは軽く脚を開き、タオルがお尻の穴にあたるようにしましょう。

これによって左右の坐骨をつないでいる骨盤底筋が刺激されるので、骨盤後傾はもちろん、骨盤が左右に開くのも防ぐこともできます。前後左右から骨盤をサポートすることで正しい姿勢を保ちやすくなり、肩こりが根本から解消されるのです。

肩こりになりにくい仕事時間の過ごし方

正しい姿勢であっても、「座る」こと自体が骨盤に負担をかける動作であるというのは、やはり否定できません。長時間デスクワークが続くときは1時間に一度は立つようにすると、骨盤への負担を軽減できます。

肩こりの根本原因が骨盤にあることは確かですが、ビジネスパーソンのみなさんは知らず知らずのうちに、それ以外の要因にも囲まれています。目の疲れや運動不足、ストレスなどが、その代表例です。これらは肩や首の血行を悪化させ肩こりをひどくしてしまいます。

これらを解消するには、休憩時間の軽い散歩がおすすめです。短時間でも会社の外に出て遠くの景色を見ながら歩き、気分転換をはかりましょう。

歩くときには腕を大きく前後に振るように意識すると、肩まわりの筋肉がよくほぐれます。特に後ろ側は動かしづらいので、前側よりも大きく振るくらいの気持ちで十分です。

また、盲点になりがちなのが普段持ち歩いている荷物です。バッグを同じ腕ばかりで持っていると、だんだん骨盤がゆがんできてしまいます。梶田先生がおすすめしているのは、リュックやスーツケースです。重い荷物を長時間持ち運ぶときは、バッグの種類にも気をつけてみてください。

【取材協力】
ライフ快療院 院長 梶田了先生

さいたま市でカイロプラクティックと整体を基にした独自の矯正技術を提供する「ライフ快療院」の院長をつとめ、2002年1月開業以来約5万人の施術実績を持つ。オリジナルの「かじた式骨盤矯正」を教える少人数制骨盤矯正整体スクールも好評。
▼ライフ快療院の詳細はこちらから▼
http://life-k.jp/

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