吸い込むと危険! カビが原因でかかる病気と予防法

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(写真=gorillaimages/Shutterstock.com)

梅雨の時期に悩まされる「カビ」の発生は、見た目が美しくないだけでなく、放っておくと病気の原因にもなります。ここでは健康に害を及ぼしかねないカビとはどのようなものなのか、カビ対策はどのようにしたらいいのかなどについてまとめました。ぜひチェックしておきましょう。

カビと細菌・ウイルスはどう違う?

カビは放っておくとどんどん広がっていきますが、これはカビが生き物だからです。カビの性質により、土の中にある動植物の死骸が分解されたりします。食べ物の場合、発酵が進んでおいしくなったりします。増殖するという点では、サルモネラ菌や大腸菌などの細菌と同様です。

これに対して風邪やインフルエンザなどのウイルスは、単体では増殖することができません。人の細胞などに侵入してはじめて増殖し、感染症を引き起こすようになります。

サイズとしては、カビは2~10マイクロメートルと細菌(0.5~5マイクロメートル)やウイルス(100ナノメートル以下)よりは大きいものの、発生初期の段階では肉眼で確認することはできません。逆にいえば、目に見えるカビはすでにかなり増殖してしまった後ということになります。

また、一度生えたカビの胞子は死滅しにくく、気温や湿度の変化によって一度増殖が止まったように見えても、再び生えてくることもよくあります。カビが嫌う環境を整えて、生える前にシャットアウトするのが、何よりの予防策だといえるでしょう。

カビの種類と体への影響

カビは悪いものばかりではなく、私たちの生活に役に立つものも存在します。例えば、味噌や醤油、日本酒などの発酵に使われるコウジカビはその代表的です。大切なのは私たちの体に悪影響を及ぼすカビの種類を把握しておき、できるだけ接触しないようにすることなのです。

浴室や排水溝、洗濯槽の裏側などに見られる黒いカビのうちでも、エクソフィアラという種類のものには、特に注意が必要です。エクソフィアラが小さなキズなどから体内に侵入すると「黒色真菌症」という病気を発症することがあるからです。潰瘍や膿瘍などの原因になり、症状が悪化すると切除手術が必要になることもあります。
 
土の中や空気中などに潜んでいるのが、コウジカビの一種であるアスペルギルスです。

これを吸い込むことで、アスペルギルス症と呼ばれるさまざまな疾患を引き起こします。アスペルギルスが肺中に広がることで咳や呼吸困難の症状が出る他、血流にのって肺から脳や心臓、肝臓などにまで影響を及ぼすこともあります。この場合、肝不全や血液の凝固など、命に関わる深刻な症状を引き起こしかねません。

土や植物に寄生していることが多いフザリウムは、麦やトウモロコシを売り物にならなくしてしまうとして、農業関係者から恐れられているカビの一種です。農作物だけでなく人間にも感染する可能性があり、戦後に起きたアカカビ中毒や旧ソ連のATA症(食中毒性無白血球症)はその代表例だといわれています。目の角膜に感染して、痛みや充血を引き起こすこともあります。

カビを発生させないためにできること

病気の原因になるカビをできるだけ発生させないようにするポイントは2つあります。

1つはカビが好む湿気を避けることです。通常の室内環境なら、湿度は30~80%ほどです。カビが増殖しやすい湿度は80%以上といわれており、数値だけを見ると問題ないように思えますが、カビが発育に使う湿気は水の表面のものです。湿度80%以下の部屋にもカビが発生するのはこのためです。水気が発生したらすぐにふき取ることが大切です。

もう1つは、カビの栄養源を取り除くことです。食品だけでなく、浴室の石鹸カスや室内のほこりなどもカビの栄養源になります。目につきにくい場所も定期的に掃除し、汚れを蓄積させないように心がけましょう。

水気や石鹸カスが残りやすい浴室は、家の中でも特にカビが増殖しやすい場所です。スクレイパーなどで水切りしたうえで、モップなどを使って乾拭きしましょう。

床はもちろん、壁や天井の水分にも注意が必要です。浴室乾燥機があれば入浴後はしばらく乾燥スイッチを入れておけば、こうした手の届きにくい箇所の水分も除去できます。

石鹸カスは床や壁をシャワーでよく流すことによって除去できますが、シャンプーのボトルなどにはどうしても汚れが残りやすくなります。ボトルを床に置かず専用のカゴやラックを用意しておくことで汚れにくくなり、ケアが楽になるでしょう。

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