ジェネリック医薬品はなぜ安いのか?

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(写真=Irina Sokolovskaya/Shutterstock.com)

テレビCMなどで「ジェネリック医薬品」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。同じ種類の医薬品が新薬(先発薬)よりも安く手に入るということもあり、年々購入者が増えています。2015年には、半数以上のシェアを誇るまでになりました。しかし、安価で販売できるのには必ず理由があるはずです。新薬との違いや利用する時の注意点はあるのでしょうか。

ジェネリック医薬品が安くなる理由

医薬品は、薬局などで購入できるOTC医薬品(市販薬)と、医師の処方せんを必要とする医療用医薬品(処方薬)とに分けられます。医療用医薬品はさらに、従来からある新薬(医学的な用語で先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)とに分類されます。

新薬を創薬する際には、研究や臨床の段階も含め巨額の費用と膨大な期間を要します。営利企業としては、資本を回収しなくてはいけません。そのため製薬会社は、有効成分の化学構造や製薬方法に対する特許権を取得し、製造・販売を独占するわけです。

特許期間が20~25年ほどで切れると、同じ有効成分を用いて別の会社が製造・販売できるようになります。これがジェネリック医薬品です。新薬の開発段階で成分の有効性や安全性が確認されているため、後発の場合には開発の期間もコストも圧倒的に軽減されます。これが、ジェネリック医薬品を安く提供できる理由です。

ジェネリック医薬品は新薬とどう違う?

●どの程度安くなるのか
欧米と比べ国内のジェネリック医薬品の普及率はまだまだ低く、国としてもさらなる普及を目指しています。

ジェネリック医薬品は新薬よりも2~5割程度低い価格設定ですが、実際の価格は薬の種類や有効成分の配合量によっても変わってきます。

高血圧症の薬(1日1回・1年服用)なら1万円強が4,000円強になり、6,000円以上安くなります。糖尿病の薬(1日3回・1年服用)なら1万5,000円を超えるところが6,000円超になり8,000円以上お得になります。

●どんな薬にもジェネリック医薬品があるのか
今では高血圧症や糖尿病をはじめ、高脂血症などの脂質異常症、抗生物質、抗がん剤、また抗アレルギー薬など、多数のジェネリック医薬品が存在しています。ただし、どんな薬にもジェネリック医薬品があるわけではありません。世に出てからまだ日が浅く特許期間中である場合や、特定疾患(難病)などの希少疾患の薬である場合も、作られていないことがあります。

欲しい薬がジェネリック医薬品に対応しているかどうかは、処方せんの「変更不可欄」という欄を確認しましょう。ここにチェックが入っていなければ、ジェネリック医薬品を処方してもらえます。担当医師に相談するか、医療機関の受付にある「お願いシール」をお薬手帳に貼って提示しましょう。

ジェネリック医薬品選択時の注意点

ジェネリック医薬品を作るためには、新たな物質に関する「物質特許」と、新しい効能に対する「用途特許」という2つの特許の有効期間を満了していなければなりません。

適正に使ったにも関わらず重い副作用が出た時は、新薬と同じように「医薬品副作用被害救済制度」という公的制度を利用でき、治療にかかった医療費や年金を給付してもらうことができます。万が一の場合には、担当医や薬剤師に相談してみてください。

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